インド旅行 ①到着、カリーム・ホテルのカリー
インド行きの飛行機。
私達の座席は、インドの団体さんの中に!
交換留学生として日本に来ていたインドの方々総勢120名。
皆さんすごく日本語が上手。
彼らは、
離陸の際「さよな〜ら〜!!ニッポ〜ん!!」と口々に叫び拍手。
ベルト着用のサインが消えると、早速それぞれに歩き出して皆おしゃべりしに行く。
客室乗務員さんも通路を通れない。でも、気にしない。
こんな飛行機って初めてだわっ。(ウキウキ)
インドへ着陸した時には、口笛に、歓声、そしてまた大拍手!!
とてもにぎやかな機内でした。
すでにインド人のマイペースで楽しくて人間らしい人柄に触れたような気分になって、これからのインドに胸が高まります。
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約8時間30分のフライトで、インディラー・ガンディー国際空港に到着。
気温、41度。
例えるなら、サウナ。
もわっとしてむわっとする暑さ。ちょっと動くだけでたちまち汗が流れました。
車でホテルへ向かう道、中心部へ近づくにつれ渋滞。
オートリクシャやオートバイに車、それぞれにけたたましくクラクションを鳴らしています。
『おお、この感じ。アジアの感じ。』と思います。
動いては急ブレーキ、動いては急ブレーキを繰り返すうちに、急に気分が悪くなってきました。
すぐ車酔いする私は、みるみるうちに脂汗、顔面蒼白状態。
胃からこみあげるものを必死で飲み込んで、やっとのことでホテルへ着いたのでした。
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ホテルへ着き、3階のEV近くの部屋に通されました。
ところが「この部屋で本当に良いか?」と何度も聞かれます。
「インターネットが使いたいのなら、この部屋は1日ごとに使う分だけお金がかかってしまう。
しかし、1日もうちょっとずつ払えば、なんと8階でナイスビュー、インターネットはフリーで、しかもボトルワインがついちゃう良い部屋があります」
とかなり強くお勧めされます。
『どうでもいいから早く横にならせてくれよ〜』、と気分の優れない私は心の中で思います。
夫が仕事でどうしてもネット環境が必要とのことで、結局は8階の部屋にしました。
8階の部屋に私達を通すと、
「ど〜ですか、お客様。素晴らしい眺めでしょう!デリーの景色を一望できます。」と窓の前に立って手を大きく広げ誇らしげに言いました。
『実際、景色はそうでもないよね。」という感じのお部屋でしたが。
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すでに夜の8時過ぎ。
夕食を食べに近くのカリーム・ホテルへ向かいます。
本店ではなく支店のほう。
ムスリムの上下白のパタニースーツを来た人達がたくさん歩いている細い路地を歩きます。
近くにモスクがあるらしい。
外国人の姿は私達以外おらず、行き交う人の視線を感じます。
まるで築地場内のターレーのように、細い道をオートリクシャやオートバイがクラクションを鳴らしながら人の波を縫うように走るのでおっかないのです。
『いきなりなんだかすごいとこ来ちゃった〜。』であります。
ちょっと怖いであります。
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路地の路地にカリーム・ホテルはありました。
カリーム・ホテルは、デリーの誰もが知っているカレーの超有名店。
ムガル帝国の王様に仕えていた料理人が開いたという伝統あるレストランです。
ホテルとありますが、宿泊施設ではなく、インドではレストランもホテルと呼ぶらしいです。
『〜飯店』とあるけど、中国じゃレストランじゃなくホテル。みたいな?
それ、ちょっと違うか。
敬虔なイスラムの店なのでアルコールは置いていません。
チキン・ティッカ、チキンカリー、バターチキン(FULL)、ライス2つを頼む。
が、頼みすぎちゃった〜。
インドへ来て最初の食事なので量がつかめず大量に注文。
FULLサイズは、小バケツに入ったようなサイズ。
ライスは、一つでもお皿に山盛り。それを二つも。
食べる。
嗚呼!感動の味でありました。
なんて、おいしいんだろう〜!!!!!
チキンカリーは、揚げた玉ねぎのかすかに感じられる苦味とこくと香ばしさが、ヨーグルトの爽やかさと合わさって素晴らしい。
バターチキンは、トマトの酸味とバターやクリームのまろやかさの調和がこれまた素晴らしい。
今まで食べたどのバターチキンよりも美味しい。
チキン・ティッカもスパイシーでビールが飲みたくなります。
やっぱり本場の味は違う!!
食べているうちにじわじわ辛さが来て、
油っこさが気になり始め・・・と思ったら、急にきました。
胃が弱っているため、辛さと脂っこさで刺激されたようで胃が痛みだし、吐き気が。
食べたいのに胃が受け付けないのです。
カレーのついたスプーンを舐めながら悲しくなっちゃう。
せっかくインドに来たのに!
せっかく名店カリーム・ホテルに来たというのに!
こんなに美味しい食事を残すなんて信じられない!
食いしん坊の私としたことが〜!!涙
体調よ、早く良くなれ〜。。
泣く泣く、いつもにない少食の私で食事を済ませたのでありました。