想う
バク・ヨンハさんが亡くなった。
*
今の職場で、私が初日に仕事を教わった彼女が4月に亡くなっていた。
彼女もまだ30代だった。
私が入って2日後位に彼女は辞めたので、とても親しいわけではなかったけれど亡くなったことを聞いた時ショックだった。
まかないを食べる短い時間でお互いのことを話したけれど、闘病していたことは一言も言っていなかった。
ひとあたりの良い優しい雰囲気の人だった。
「ここはちょっと体育会系できついところがあるけど、がんばってね」
って言ってくれた。
その時の上司にあたる人が、今とてもショックを受けていると聞いた。
自分を責めていると。
理由はいくつかあるようだが、一つは、
自分の性格がきついせいで、仕事中彼女によくあたっていて、いつか謝りたいと思っていたのに、死んでしまってもう言えない。だからとても悔やんでいると。
仕事が出来る人だけれど、きついなあ。と私も我慢した日々がある。
謝らなきゃいけないと思うということは、自分でもいけないと思っていたことなんだろう。
やっぱり自分がいけないと思うことはしてはいけない。
普段から常にしないように心がけなくては。
先に何があるか分からないから。
そんなことを色々考えている時だった。
ちょうどその頃、
以前の職場で一緒だったMさんのブログに書いてあった文章にぐっときてしまった。
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「生きている」ことは当たり前のことではなくて
まわりの皆が笑って元気にいてくれることも
今日の、今この瞬間をすごしていることも
本当にかけがえのない奇跡なのだとあらためて思います。
以前ホスピス勤務のお坊さんが
「病気や、老いて弱ってからが看取りではない。
今、この瞬間に臨終に立っているか?
元気な、普段のなにげない生活からすでに看取りは始まっている」
と言っていました。
心に残る、言葉。
毎日せいいっぱい愛にあふれて、感謝にあふれて生きていきたい。
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本当にそのとおりだと心から思います。