アア欲しい。だけど・・・

図書館で予約していた、やましたひでこの「断捨離」が半年かかってやっと手元にやってきた。


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『入り口はせまく、出口は大きく』
だよなあ。



私は結構な衝動買いタイプである。

ビビッときたら買う。
服など、色違いで迷ったらとにかく両方買っちゃう。

そして、家の中に物が増える。

気分屋の私は、突然片付けモードになり、
とにかく思いっきり捨てる。結構捨てる。

それで、物がなくなったことに
すっきりしているのである。

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『入り口はひろく、出口も大きく・・・。』
だな。私は。


なんて冷たく酷い女なのかしら。
ほんの少し使っては捨て、使わずに捨てたりして。
どんどん捨てまくる。
あんたなんて嫌いよ、要らないわよ。もう用はないわ。って。




そう考えたら今はごめんなさい、と反省したい気分。

これこそ本当にもったいないことですよね。

買っては捨てる買っては捨てる。


もっと愛を持って物と接しよう。


今あるものをよく知ったうえで、
これから本当に必要なものなのか、5年後、10年後も愛をもって使えるものなのかよく考えて買い物をしよう。

物の入り口についてよく考えることにしよう。


心に諸々刻んだのであります。

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そんな中、
松屋銀座で開催中の「銀座・手仕事直売所」と「−暮らしへの眼差し− 柳 宗悦展」へ行ってきた。

これはかなりかなーり、素敵な催しものです。

木のぬくもりあるカッティングボードや可愛い小皿、繊細な刺繍の入った布バッグや、
レースのような手漉きの紙などなど、魅力溢れる品々ばかり。


手仕事でしっかり作られたものは、将来を見据えてもずうーと活躍するものに違いない。


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ああ、苦しかった。
こんなに苦しい思いをして歩いたことってないわ。

喉から手が出る思いだったけれど、
冷静に家にあるものを考えると今は必要でないものばかり。


ぐぐグっと思いをこらえたのであります。

カレーに夢中

インドへ行って、すっかりカレーの虜になってしまった。



帰ってからの3日以内に、
インドカレーを2回食べに行った。



そして「えいやー!」っと、
香取薫さんのカレーのお教室を申し込んだ。



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アンジュさん宅で初めて出会ったマンゴースパイスも
手に入れたぞ。



↑揃った数々のスパイス。(アヤシイ粉デハアリマセン・・・)



持っていて満足ではなくて、
これを使いこなすのようになるのが目標であります。


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先月、
くく子さんとにに子さんが遊びにきてくれました。
みんなでお昼をモリモリ食べました。




私はカレー(チキンカレー、焼きナスとトマトのカレー、ポテトのクミン炒め)
クク子さんはサラダ(ゴーヤときゅうりのツナサラダ)
ニニ子さんはデザート(もものレアチーズ)担当。

夏らしくてどれも美味しかったなあ。


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それからも何度かチキンカレーの練習をする。

毎回色が違う。
玉ねぎの炒め方かなあ。



インドで買ってきたお皿に盛り付けています。

このお皿、真っ平らで大きめだから
料理中に切った材料を置くトレーとしても大活躍で便利です。

インド旅行 ⑤4日目、インド人のお宅でカレーを習う

昨日の夜は、遅かったのでホテルで食事をしました。

久々にカレー以外のものを食べました。
ビールやパスタやリゾット。
たかが数日なのに、なんだか馴染みの味に出会えた感じがしておいしかったなあ。

いくらカレーが好きとはいえね。

カラダは正直です。


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最終日の今日は、インド人家庭でカレーを習うのです。

 

アンジュさん宅にお邪魔しました。
アンジュさんのご主人は、以前お仕事の関係で日本に住んでいたことがあるそう。

大学生のお兄ちゃんと、高校生のかわいい女の子の4人家族。



インドでは、5・6月が夏休みということもあり兄弟二人ともお家にいて、女の子がお母さんの教えてくれるカレー作りのお手伝いをしてくれました。


[


こんな雰囲気の住宅街の中にお邪魔したお宅はありました。
                   

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まずはお買い物からです。
野菜を買いに、近くのマーケットへ行きました。

マーケットと言ってもお店ではなく、路上にござをひいて野菜を並べて売っていました。
こういう感じで野菜は家の近くに売りに来てくれるから便利なんだそうです。

オクラを大量に買いました。
ヒンディ語でオクラは『ビンディ』と言います。


トマトや玉ねぎ、じゃがいも、インゲン、ゴーヤなど日本でもよく目にするものばかり。


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お家に戻り、お料理開始。

チキンカレーとオクラのサブジ(蒸し煮)、チャパティ、チャイを習います。



ピッカピカで、整頓されたキッチン。
棚には、瓶に色んな種類の豆がストックされている。
お料理上手な雰囲気が伺えます。

インド人がどんなスパイスを常備していて、
どんな風にカレーを作っているのか。

どんな調理器具を使っているのか。。。興味深々。






まずは、大量のオクラを小口切りにしました。
しかも切れないカッターみたいな包丁で切るというか、そぐという感じで。

普段包丁とまな板で切る私は、なかなか慣れません。

アンジュさんは、超手早く切ってみせる。
さすがであります。


100本近くはあったんじゃないかしらん。

片手にオクラをのせて見せ、
「日本ではこの位で、約100ルピーしますよ。」と私は言うと、

「日本ではそんなに高いの!?」とビックリしていました。


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アンジュさん宅のスパイスボックスを見せてもらいました。
クッキーの入っている丸い缶位の大きさ。

その銀色の蓋を開けると、中に小さな丸い入れものが5つあり、
そこにそれぞれスパイスが入っています。

レッドチリ、カラーチリ(パプリカ)、ガラムマサラ、マンゴースパイス、、塩の5種。


その他使用したのは、クミン(ホール)とチキンマサラ。


カレーもサブジも、上のスパイスのみ使います。

マンゴーパウダーは、初めて出会いました。
マンゴーの若い実を乾燥させて粉末にしたもので、爽やかな香りとすっぱさがあります。


にんにくとしょうがをすって合わせたものを、
ガーリックジンジャーペーストと呼んで、小さな容器にストックして常備しているようでした。


ヨーグルトは自家製です。
容器の上の方に固まっているのを生クリームとして使用していました。

自家製ヨーグルト、こくがあってとっても美味しかった。


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メモを取るので必死。

チキンカレーは、玉ねぎとトマト、ヨーグルトと生クリームがベース。
トマトやヨーグルト、生クリームを加える時は、必ずミキサーにかけてから。
鍋の火加減は、常に強火でした。

ご飯は油でクミンの香りを引き出した鍋で炊いていました。

サブジは、オクラと大量の玉ねぎをひたすら炒めて蓋をして蒸し煮。

チャイは、少量のお湯で茶葉を煮出してから牛乳と砂糖を入れ温める。

チャパティは、アタ(小麦粉)と水でよくよくこねて生地を作り、
少量づつちぎって丸く伸ばし、両面を焼きます。
するとプワーッと膨らんできます。そこにギー(油)を塗っていました。

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完成!!



パプリカの色で、真っ赤な色をしたチキンカレー。
ターメリックを使わないカレーって初めてです。

ヨーグルト、トマト、マンゴースパイスのおかげか、とってもさっぱりしています。

おくらのサブジもマンゴースパイスでさっぱり。
もりもり食べられます。

チャパテも、とても美味しかった。
自分で作ったものはかなり不恰好だったけれど。



百聞は一見にしかず。
とても勉強になりました。

ごちそうさまでした!

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短いインドの旅はこれで終わり。

今行っておいて良かったなあと思います。

私達は日本に帰ってからお腹を下したり、風邪をひいて急性の副鼻腔炎になったり体調が1週間安定しませんでした。
向こうで体調が悪くなるよりましですね。




好きか嫌いかに別れるインド。
私は、断然好きです!

機会があれば、ヴァーラーナスィーやカルカッタ、南の方にも行ってみたい。


大きな国だなあ、インド。

インド旅行 ④3日目、ついにタージマハール!<やっとついたアーグラー編>

車内はとても快適でした。
清潔で、ゆったりとした座席。
ガンガンに冷房がきいていて、食事も出てくる。


コンフレーク(温かい脱脂粉乳で食べる)、
パンとインド風オムレツ
〜オムレツの卵は白身のみ。
クミンと刻んだトマト、生のとうがらし、香菜が炒めて入っていた。
美味しかった。

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アーグラー到着。

帰りの電車まで8時間ある。
時間が余りすぎてもしかたないので、駅前にあるタクシーの受付で
6時間1台チャーターすることにした。


ドライバーは、Luckyさん。
インドのたばこで口の中が赤く染まっている。優しそうなおじさんだった。

「Luckyさん、今日はよろしくお願いします〜!」
と乗り込み、早速タージ・マハールへ向かった。



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「ここから入り口まで400メートル歩かねばならぬ。
物売りが寄ってくるけど、無視するのがあんた達のためだ。
とにかく無視してまっすぐ進むんだよ、いいね?」

と言われて車を降り、タージ・マハールの入場ゲート目指し歩く。

すると、
「オネエサン、3コで10ルピー」
「4こで10ルピー」
とマグネットやポストカードを売りに少年達がずーっとついて来る。

人力リキシャーのおじいちゃんが、「のりな!」と
併走してくる。

おお、この道のりは長いぞ。
一本道だからこの人達から逃れられない。

よいカモである。

悪いけど、無視して進む。

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ご存知の通りタージ・マハールは、
ムガル帝国第5代皇帝シャー・ジャハーンが、
愛妻ムムターズ・マハルのために造ったお墓。
22年の歳月と、2万人の職人を費やし完成させました。



ついに来ちゃったんだわ、あたし。


→正門からお姿が見えてきた。

サリー姿と景色がぴったり

↓カメラマンに色んなポーズで撮ってもらっている家族
その後何故か一緒に入って私もこの家族の記念写真に納まった

→記念にと、あたしもインド人カメラマンに撮ってもらった

→決めてるインドのお兄ちゃんは、必ずサングラスをしている


↑白にカラフルなインドのお洋服がよく映えます




これがお墓なのですよね。
ムムターズの横に並んで、ちゃんとシャー・ジャハーンのお墓もありました。


タージ・マハールの姿の美しさに感動しました。
白さは、正直写真で見たほうが白く美しい気も。。。
周りには、庭園や迎賓館とモスク、音楽館まであってとても広く美しい場所です。

ひんやり冷たい白い大理石の上に座って、近くからそして色んな角度から、
眺めてのんびりしました。


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アーグラー城へ。

ヤムナー河を挟んでタージ・マハールの対岸にあるアーグラー城。
赤砂岩の城壁に囲まれています。




ここから見えるタージ・マハール
シャー・ジャハーンは、妻のためにタージ・マハールを完成させた後に
息子に皇帝の地位を追われ、この城の塔に幽閉されてしまいます。
ここからどんな思いで、妻の眠るタージ・マハールを見ていたのでしょうか。

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チャーターしたタクシーといえど、
やはりツアーのように行く場所が決まっていました。


自分達だけでは足がないし、
6時間も時間があるから、こういうの嫌なのだけど仕方なし。


大理石や、ジュータン、カーペット、色々なお土産屋さんに連れて行かれる。
「買わなくていいから」とか言って。


ランチは勝手に連れて行かれたレストラン。
薄暗く、お客が誰一人いない。
違うところに行きたいといっても、
「ここが一番おいしいから」と言って聞いてくれないのです。


すごく高いターリーを食べました。

味はまあまあ。

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イティマド・ウッダーウラー廟

ムガル帝国第4代皇帝ジャハーンギール妃ヌール・ジャハーンが父母のために建てた
お墓。

↓建物裏の河には野性の牛の群れが

↓芝生で寝転がって休憩

↓サルも行き来する

緑もあって、こじんまりとした可愛らしい場所でした。

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なんやかんやですっかり暗くなり、
Luckyさんにお礼を言って別れ、駅のファーストフード店で
列車の時間まで時間を潰しました。


念願のタージ・マハールも見れました。
動物園に行っていないのに、牛、馬、らくだ、ウサギにサル、ヤギを道端に見ることが出来ました。

会から離れたアーグラーは、どこかのどかで、のんびりした雰囲気の街でした。

アーグラーでの1日が無事に終わりました。

インド旅行 ③3日目、ついにタージマハール!  <行く前のすったもんだ編>

3日目。
あたし、ついにタージマハルにゆきます。



タージ・マハールはアーグラーという地にあり、
ニューデリーから特急電車で約2時間とのこと。

あらかじめ、食事つき、冷房つきの1等席を
日本からネットで予約していました。

プリントアウトしたものがチケット代わりになるということです。

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予約した電車は、ニューデリー 6時15分発。
ホテルを5時過ぎに出て、ニューデリー駅へ向かうでありんす。


駅周辺は早朝にも関わらずものすごい大混雑。


そこで、
列車に乗る前に一騒動あったのでございます。
だまされたというか・・、アレって一体何だったの?っていうわけの分からぬ出来事。

今でも印象強いので、
書くことにします。

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タクシーを降りた途端、インドのお兄さん達が群がってきた。

聞いてもいないのに、
ある人は「あっちだよ!」ある人は「むこうだよ!」そのまたある人は「ついてきな!」と言う。


それぞれ言ってることが違って、
そのうちに彼らはケンカし始めたりして
「???・・・なんだかすごいなあ」とちょっと面食らう。


わけが分からず不審な顔をすると、「Trust me!」と力強くお兄さん。
でもお助け無用「サンキュウ、大丈夫よ。」と無視をして進みました。
それでもお団子のようにお兄さん達が後ろをくっ付いてきました。


人ごみ、ザワザワ、クラクション。
早朝で頭がボーっとしている中の、しつこい勧誘。
神経を逆撫でされるような気分。
なんとなく少し怖い。
ちょっと警戒モード。
なんだか昨日までとちょっと違う。

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ホームに入る前に荷物のセキュリティチェックがあり、その列に並ぶ。

係の人にチケットを見せると、

「このチケットでは入れない。これは、DTTDC(デリー観光開発公団)で正式なチケットに交換しないと乗れないんだよ。」と言う。

「ガイドブック見せて」
と私達の持っているガイドブックをぱらぱらめくり、
「ココだよ。」と教えてくれる。

ペンとメモをとりだし、『D・T・T・D・C』と書いてくれる。

「ええ??ほんまかいな。」
だって予約したチケットはこのプリントアウトした紙でよいはず。

何度も熱心に同じことを説明される。
「それ、本当?」

そんなやり取りを何度かしているうちに、随分時間を食ってしまった。
 
「分かった、あんた達。そんなに信じないならこの先に進んでみろよ。乗れないんだから。」
と、荷物チェックもおろそかに先へ通してくれた。

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階段を登り、列車のあるホームへ降りる階段がいくつかある。
その降り口に制服を着た駅員さんのようなおまわりさんのような人がそれぞれの降り口に立っている。

チケットを見せると、
さっきの人と同じように「これでは乗れない。チケットを交換しないといけない。」という。

駅員さんがだかおまわりさんが言うのなら本当なのかと思う。
だって、列車のあるホームへ降りられないのだから。


今からDTTDCに行って戻って、果たして列車に間に合うだろうか。
ちょっとあせってきた。



「あなた達の列車の時間は6時15分。
あと、30分もないじゃないか。急がなくちゃ!ついて来て!!」
と言って、私達が今来た入り口に向かって走り出した。

私達も必死で走ってついていく。


階段を駆け下り、クラクションを鳴らすオートリキシャの波をくぐりぬける。


ロータリーの中ほどまで来て、
「タクシー!タクシー!」と大声で呼ぶと、休憩していた二人組が
「ここだ!」と手を上げた。


タクシーが捕まった。



私達を車に乗せ、
行き場所と急いでいることを伝えると、運転手も「よっしゃ!」とばかりに準備する。

駅員さんだかおまわりさんは最後に、
「気をつけて!
ねえ、僕って親切でしょ?じゃあチップ頂戴。」
と手を出す真似をする。


「んん?」と思うと同時に、
「ジョークだよ。」と舌を出して笑い、車のドアをバタンと閉めた。


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車が急いで走り出す。

大変なことになっちゃったぁ。

インドにタージ・マハルを観に来たのに、この列車をのがしたらどうしよう。
間に合うかなあ。もし行けなかったら、どういう手段があるだろうか?
行けなかったなんてオチ?・・色々考える。


前の席には運転手と助手席にもう一人お兄さんが乗っている。
べちゃくちゃと女の人のようによくまあ話すこと。
二人でマシンガントーク


二人のおしゃべりの様子を見ているうちにふわっと記憶が蘇ってきた。

『あれ?
この人達って最初に駅についてタクシーを降りたときに「あっちだ!こっちだ!」と言って着いて来た中の二人のじゃない・・・?。
  
ん?良く見るとこの車、普通のタクシーより小さくて汚くて、タクシー風に色を塗ってある車のような。。。』

『???』


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D・T・T・D・Cに到着。

タクシーのお兄さん達は、
「ここで待ってるから。」と言い車を止めると私達と一緒に車を降りた。
おしゃべりがケンカに発展していた。
大声で言い合いしながら向こうへ歩いて行った。




窓ガラスの中を覗くと二人の男性がソファーに寝ている。

そのうちの大きな体の一人がのっそりと起きた。

このチケットをここで交換しなくてはならないと言われたと、
説明しプリントアウトのチケットを見せると、
それをゆっくりと受け取り、ゆっくりとパソコンの席へ向かっていった。


眠そうな目をこすりながら、パソコンをいじり始める。
とにかく動作がゆっくりだ。


時間はもう6時。
「時間がないの!」と伝えるも、相変わらずゆっくり。


プリントアウトのチケットをこちらに返しながら、彼はゆっくり言った。
しかも流暢な日本語で。

「交換する必要はないです。大丈夫です。これで乗れます。これを電車の中で見せればいいです。」と。


「日本語しゃべれんじゃん!」
「ていうか、それ本当!?」




列車は6時15分発。
もう6時近い。
わけわかんないけど、とにかく駅へ急いで戻らなきゃ。
こうなったらなんでもいい、さっき乗ってきたタクシーだ!

外に出ると、車があるがお兄さん達がいない。
前は車の通りのない道。

すると中からゆっくりのお兄さんが出てきて、
「あっちの通りに行ったほうがいいですね。オートリキシャかなんかつかまるでしょう。」
と目をこすり、あくびをしながら日本語で言った。


走って走って大通りにでて、オートリキシャーを捕まえる。
 「ニューデリーステーション!」
 「50ルピー!」
  「OK!」

時計と睨めっこしながら、ヒヤヒヤする。

駅前のロータリーまで着くが、車は大混雑で入れない。
「ココからは降りて走っていったほうがいいよ。」とおにいちゃんが言う。
良い青年だったので、ありがとう!と50ルピーより少し多めに渡して降り、駅に向かって走った。 


********************************

もうだまされない。

今度は、違う入り口から入ろう。
そこでも荷物チェックがある。

チケットを見せると、「これでは入れない。DTTDCに行って・・・」
同じことを言われるが強行突破。


列車の乗る号車を見つける。
入り口に、予約してある全座席と名前の一覧表が貼ってあった。

そこに自分達の名前を確認し、中へ入る。


やっと席を見つける。


「ふう〜ッ」とため息をつきながら、
深く腰掛ける。


時刻は6時10分。


『間に合って良かったあ』と同時に、
『今のは一体何だったの??』という思いが消えない。


6時15分きっかり。
列車は動き出した。

ともあれ、
夫と顔を見合わせ笑いあったのであります。



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ガイドブックを見返してみると、
DTTDCをに注意!とか、被害にあった人達の声がたくさん載っていました。

改札らしきセキュリティチェックはあるが、検札はない。
チケットを見せてと言われ、
「e-ticketは、乗車前に乗車券を交換しなければならない。出発まで時間がないからこっちへおいで」とか「満席だ」とか言って、
私設の旅行会社に連れて行かれて「お前の切符は使えないからうちのツアーに参加しろ」というもの等。


私達は、確かにこの切符は駄目で時間がないからこっちへおいでと言われ観光局へ行ったパターン。

駅員だかおまわりさんの格好をしていたけど、駅員でもおまわりさんでもなかったんだ。


タクシーを降りてきたときからくっ付いて来た人達、入り口の荷物チェックの人、駅員、タクシーらしき車のお兄さん方、
観光局の人。

みんな繋がっていたのかしら?




でも結局は、
高額なお金を要求されたわけでもなく、ツアーを組まされたわけでもない。

時間がぎりぎりになったけれど列車にも乗れました。

お金も儲からないのに、あのお兄さん方は私達を振り回して一体何の得があるのか?
それともだますのにただ失敗しただけなのか?


だから、ますます一体何だったの!?

と今でも謎の出来事なのです。




とにかく、電車に乗るときのチケットのチェックは車内でのみあります。

日本のように駅構内に入る時のチェックはないのでどんどんホームへ入って構わないのですよ。
これからインドに行く方はどうぞ気をつけてくださいね。

インド旅行 ②2日目、デリー観光

胃の調子が悪く、全然眠れなかった。。

2日目は、ニューデリーオールドデリーを観光。




胃の調子が良くないと言いつつ、
この暑さに負けないためには食べなくてならぬ。
でもちょっとお肉はパスしたいなあ。

ということで、
コンノート・プレイス近くの南インド料理「サラヴァナ・バワン」へ行ってみました。
こちらは地元で人気のあるお店で行列が出来るらしいのですが、朝早かったのですぐに席につくことが出来ました。


普通のサイズと大きいサイズのマサラドーサを頼みました。


超ビッ〜ク!!

パリッパリの皮の真ん中には、じゃがいものカレーが包まれています。
チーズが効いていてパリッパリ。さくさくと食べてしまいました。
肉を抜いたら少し調子が良くなりそうだ。

「おいしかった〜!」と飲み残したミネラルウォーターのペットボトルを持ってお店を出ると、
すかさず幼い子供達が切ない顔をして持っているペットボトルを指差し「ウォーター、ウォータ」と言ってずっとくっ付いてきました。
私はそれを渡しました。



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地下鉄に乗ってみました。
行き先も分かりやすく、とても綺麗な電車でした。


女の人、外国人をあまり見かけません。
車内では妙に視線を感じました。





<チャンドニーチョウク>という駅で降りました。

地上に出てビツクリ!!


ゴミゴミザワザワ。
人や建物や電線やリクシャーや牛や。。。もう色々ひしめき合っている。

「なんか、映画のセットの中に入っちゃったみたいだね。」


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「乗りな!」「こっち!」
とサイクルリクシャーのお兄さん達が次々声をかけてきます。

優しそうなお兄さんを選び、
これに乗ってジャマー・マスジットへ向かいました。



初のサイクルリクシャー。
街の雰囲気を感じられて楽しい。
けれど、つかまっていないと振り落とされそうだし、
混み合った道路を行くのでぶつかりそうで怖い。


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<ジャマー・マスジット>へ到着。
インド最大級のモスク。


モスクは裸足で入るのが決まり。
また、女性は肌を隠さなくてはなりません。


ガイドブックには『入場無料。カメラ持込料200ルピー。』と書いてあったけど、 入り口を入ると預かってやる!といきなり靴を勝手に持っていかれ、肌を隠すケープをつけられ、400ルピーを請求されてしまいました。
説明を求めるも、「400ルピー!」の一点張り。

確かにカメラは一つ持っていたけど、、。
インド人は皆自分で靴を持って中に入っているのに何で私達だけ!?
何がなんだか分からない。



インドのお兄さん。
羨ましきスマートな体系。

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<ミーナ・バザール>
門前町的なバザール。

ジャマー・マスジットのすぐ近く。
礼拝帰りのイスラム教徒でにぎわうという市場を歩きました。


人、人、人!!!
「マダ〜ム!」「マダーム!」
とあちらこちらから見ていってと声がかかります。

おお、目が回りそう。

子供服や、サンダル、スカーフやアクセサリーやおもちゃ等色々売っていました。

キッチン用品があれば買いたかったけれど、見つけられず。
ジャストルッキングで楽しみました。


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<ラール・キラー>へ到着。
タージ・マハルを造ったムガル帝国の第5代皇帝シャー・ジャハーンが
アーグラーからデリーに遷都したときに9年かけて建設した城。



↑前の広場がすごい人だかり。
リキシャーのお兄さんが「インド映画の撮影をしてるんだ」と教えてくれました。




入場する前に男女に分かれて身体チェックと荷物チェックがあります。
その列に並びました。



赤砂岩の城壁に囲まれた赤い城です。



奥のほうには庭園もあります。



「僕達撮って〜!」と言って集まってきた子供達。
かわいかった。

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街中を歩く。



おいしそうなスナック屋さん


ぶらぶらと歩いていると、キッチン用品のお店で弁当箱が買えました。
銀色の2段重ねと3段重ねです。


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<フマユーン廟>
ムガル帝国第2代皇帝フマユーンの死後、妻が建てさせた墓。
タージ・マハルも影響を受けたといわれている。



奥の庭園はの緑が綺麗で、インドの皆さんに習って芝生で寝転がりのんびりしました。

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<インド門>
第一次世界大戦で戦死したインド兵の慰霊碑として建てられた。
高さ42メートル。

門をくぐり抜けまっすぐに続く道は、大統領官邸に続くそうな。
門の横の公園にはたくさんの人が木陰で休んでいて、
噴水のある広場では子供達が水遊びをしていました。

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「モティ・マハ−ル」で夕食

インドの人達は、8時〜22時頃夕食を食べるそうな。
7時前にレストランに到着したので、まだお客さんがおらず私達が一番の客でした。

レストラン内は、暗い。



でも、それが普通みたい。
ああ、今日も日が落ちて夜になっていくよ。と感じるのも悪くない。

扇風機が回っていて・・・。

停電だって、熱くたって、日本もインドを見習えば大丈夫。




さてさて、胃も回復してきたことなのでたくさん食べるぞ!
このお店は、タンドリーチキン発祥の店といわれています。
だからチキンは外せません。

昨日の頼みすぎた量を考え、
タンドリーチキン、マトンのビリヤーニ、バターチキンを全てハーフ、
ナンを一つ。
ビールを飲みたいところですが、置いていないのでコーラとセブンアップを頼みました。



タンドリーチキンは、ジューシーというよりもカリッとしっかり焼いています。
バターチキンは、タンドリーチキンで作っているそうです。
ビリヤーニはいわゆる炊き込みご飯。マトンの臭みもなく、全部美味しかった。



親切な店員のおじさんが、「こっちおいで」と手招きするので行ってみると、
カウンターから日本の雑誌dancyuを出してきました。

そして、
お店の写真と実際の場所を指差しながら「これがここだよ。」と教えてくれました。
「これ私も持っています。」と言うと、
「あんた、持ってんのか。」と嬉しそうに頷いて笑っていました。



「俺を写真に撮ってくれ」と言うのでおじさんを撮ると、
画面を確認し、またよしとばかりに頷いて、メールで写真を送ってくれというのでした。


おちゃめなおじさんでした。
********************************

この日は移動に、
メトロ、タクシー、サイクルリクシャー、オートリクシャーをいくつも乗り継ぎました。

タクシーもサイクルリクシャーもオートリクシャーも、
ドライバーは、誰もがフレンドリーで親切なお兄さんやおじさん達。

「どこから来たの?」「何日いるの?」「インドは好きか?」
「明日はどこへ行くの?」「地震は大丈夫か?」
「あんた達は兄弟か?」「いつ結婚したの?」
「日本のどこに住んでるの?」・・・

色々聞いてきます。
ちょっとの会話がとっても楽しかったです。



だまされる、うそつきとかそんな心配無用でありました。

インド人みんないい人!!

インド旅行 ①到着、カリーム・ホテルのカリー

インド行きの飛行機。
私達の座席は、インドの団体さんの中に!

交換留学生として日本に来ていたインドの方々総勢120名。
皆さんすごく日本語が上手。

彼らは、
離陸の際「さよな〜ら〜!!ニッポ〜ん!!」と口々に叫び拍手。

ベルト着用のサインが消えると、早速それぞれに歩き出して皆おしゃべりしに行く。
客室乗務員さんも通路を通れない。でも、気にしない。

こんな飛行機って初めてだわっ。(ウキウキ)

インドへ着陸した時には、口笛に、歓声、そしてまた大拍手!!

とてもにぎやかな機内でした。

すでにインド人のマイペースで楽しくて人間らしい人柄に触れたような気分になって、これからのインドに胸が高まります。


*******************************


約8時間30分のフライトで、インディラー・ガンディー国際空港に到着。

気温、41度。
例えるなら、サウナ。
もわっとしてむわっとする暑さ。ちょっと動くだけでたちまち汗が流れました。


車でホテルへ向かう道、中心部へ近づくにつれ渋滞。
オートリクシャやオートバイに車、それぞれにけたたましくクラクションを鳴らしています。

『おお、この感じ。アジアの感じ。』と思います。

動いては急ブレーキ、動いては急ブレーキを繰り返すうちに、急に気分が悪くなってきました。
すぐ車酔いする私は、みるみるうちに脂汗、顔面蒼白状態。
胃からこみあげるものを必死で飲み込んで、やっとのことでホテルへ着いたのでした。


*******************************

ホテルへ着き、3階のEV近くの部屋に通されました。

ところが「この部屋で本当に良いか?」と何度も聞かれます。

「インターネットが使いたいのなら、この部屋は1日ごとに使う分だけお金がかかってしまう。
しかし、1日もうちょっとずつ払えば、なんと8階でナイスビュー、インターネットはフリーで、しかもボトルワインがついちゃう良い部屋があります」
とかなり強くお勧めされます。

『どうでもいいから早く横にならせてくれよ〜』、と気分の優れない私は心の中で思います。

夫が仕事でどうしてもネット環境が必要とのことで、結局は8階の部屋にしました。


8階の部屋に私達を通すと、
「ど〜ですか、お客様。素晴らしい眺めでしょう!デリーの景色を一望できます。」と窓の前に立って手を大きく広げ誇らしげに言いました。

『実際、景色はそうでもないよね。」という感じのお部屋でしたが。

*******************************



すでに夜の8時過ぎ。
夕食を食べに近くのカリーム・ホテルへ向かいます。
本店ではなく支店のほう。


ムスリムの上下白のパタニースーツを来た人達がたくさん歩いている細い路地を歩きます。
近くにモスクがあるらしい。
外国人の姿は私達以外おらず、行き交う人の視線を感じます。

まるで築地場内のターレーのように、細い道をオートリクシャやオートバイがクラクションを鳴らしながら人の波を縫うように走るのでおっかないのです。

『いきなりなんだかすごいとこ来ちゃった〜。』であります。
ちょっと怖いであります。


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路地の路地にカリーム・ホテルはありました。

カリーム・ホテルは、デリーの誰もが知っているカレーの超有名店。
ムガル帝国の王様に仕えていた料理人が開いたという伝統あるレストランです。



ホテルとありますが、宿泊施設ではなく、インドではレストランもホテルと呼ぶらしいです。

『〜飯店』とあるけど、中国じゃレストランじゃなくホテル。みたいな?

それ、ちょっと違うか。



敬虔なイスラムの店なのでアルコールは置いていません。


チキン・ティッカ、チキンカリー、バターチキン(FULL)、ライス2つを頼む。

が、頼みすぎちゃった〜。
インドへ来て最初の食事なので量がつかめず大量に注文。
FULLサイズは、小バケツに入ったようなサイズ。
ライスは、一つでもお皿に山盛り。それを二つも。






食べる。
嗚呼!感動の味でありました。


なんて、おいしいんだろう〜!!!!!



チキンカリーは、揚げた玉ねぎのかすかに感じられる苦味とこくと香ばしさが、ヨーグルトの爽やかさと合わさって素晴らしい。


バターチキンは、トマトの酸味とバターやクリームのまろやかさの調和がこれまた素晴らしい。

今まで食べたどのバターチキンよりも美味しい。


チキン・ティッカもスパイシーでビールが飲みたくなります。


やっぱり本場の味は違う!!



食べているうちにじわじわ辛さが来て、
油っこさが気になり始め・・・と思ったら、急にきました。

胃が弱っているため、辛さと脂っこさで刺激されたようで胃が痛みだし、吐き気が。

食べたいのに胃が受け付けないのです。


カレーのついたスプーンを舐めながら悲しくなっちゃう。


せっかくインドに来たのに!
せっかく名店カリーム・ホテルに来たというのに!

こんなに美味しい食事を残すなんて信じられない!


食いしん坊の私としたことが〜!!涙





体調よ、早く良くなれ〜。。
泣く泣く、いつもにない少食の私で食事を済ませたのでありました。